毛が生える周期
毛の生える周期というのは決まっていて、わきの下の場合は2ヶ月~3ヶ月の周期で、休止期 → 成長期 → 後退期へと移っていきます。
同様に、まつげや髪の毛にも周期がありますが、それぞれ生える周期が違います。
成長期の毛の割合は、髪の毛80~90%、わき毛の場合は30~40%、ひじ下、ひざ下は20%~30%といわれています。
エステやクリニックの永久脱毛は、成長期の毛だけに効果があるため、1回、2回の脱毛で効果をすぐに実感することはありません。特に自己処理をしている人は自己処理をしていない人に比べて、効果を実感するのが遅くなってしまいます。
成長期
毛母細胞が細胞分裂を活発に繰り返し毛が成長します。
後退期
毛母細胞の活動がストップし、毛の成長も止まります。
休止期
成長が止まった毛が毛乳頭から離れ、自然に抜け落ちます。
しばらく休んだ後、毛母細胞が新しいサイクルをスタートさせます。
各部位における毛の周期
部位 | ひげ | ワキ | 外陰 | 腕 | 足 |
---|---|---|---|---|---|
(成長期期間) / (成長期毛) |
1年 / 70% | 4ヶ月 / 30% | 4ヶ月 / 30% | 13週 / 20% | 16週 / 20% |
皮膚の下の毛
目に見えている毛は成長期と後退期の毛のみで、休止期の毛はその下で生えるのを待っています。
エステやクリニックの施術後に引っ張ると簡単に抜け落ちる毛は毛根がダメージを受けたものなので、同じ場所から再び毛が生えてくることはほとんどありませんが、ホルモンバランスの変化などによって毛が生えてくることもあります。
「レーザー脱毛」と「光脱毛」
日差しの強い日に黒い物が異常にあつくなることがあります。これは、黒い色素が光エネルギーを吸収してしまうためで、「レーザー脱毛」と「光脱毛」の基本的な原理はどちらもこれを利用しています。
からだの中にある「メラニン」という黒い色素に反応しやすい光を照射すると、毛根だけが高温になり、毛根に接している細胞がやけどを起こします。やけどを起こした毛根周辺の細胞が変性して、そこから毛が育たなくなります。
レーザー脱毛と光脱毛の違いは、光を発生させる「光源」にあります。レーザー脱毛の場合は、レーザー発生装置で光を作り、光脱毛の場合のは「ランプ」で光を作ります。まっすぐ伸びるレーザー光に対して、ランプは光が拡散します。この性質の違いから、光の深さとエネルギーに大きな違いが生まれます。
レーザー光は強い出力が出せるため、脱毛効果は非常に高いですが、光脱毛に比べて高価で痛みも強めで、どちらがよいかは人それぞれになります。
脱毛方法 | 光脱毛 | レーザー脱毛 | 針脱毛 |
---|---|---|---|
脱毛効果 | ○ | ◎ | ◎ |
痛み | × | ×× | ××× |
脱毛範囲 | 広い | 狭い | 狭い |
価格 | 安価 | 高価 | 高価 |
施術時間 | 短い | 短い | 長い |
施術期間 | △ | ○ | △ |